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セーブグリッチ


前置き
 PS3とかで出来るのかは知らない。
 月下に限らず大抵のゲームがそうだと思うけど、セーブする時に「セーブ中にリセットボタンを押したり、本体の電源を切ったり、メモリーカードを抜いたりしないでください。データが破損するおそれがあります」とか言われる。
 その忠告を無視して(あるいは忠告通りに)セーブ中にリセットボタンを押してデータを破損させるという技。

こんな感じになったりとか、

 こんな感じになったりとか色々起こる。
 これを応用するとめっちゃ早くゲームクリアしたりとか、多分なんでもできる。で、ものすごい早くクリアしたっぽい雰囲気の画像とかめっちゃ捏造できる。普通に惨めだからやらなくていい。

 最終的にこんな感じで全項目マイナス1秒とかにできたりする。このゲームってシステム的にマイナスの数値を表示できない。普通は必要ないから。けど普通じゃないことをするとマイナスの値を表示する必要が出てくる(例えば低ステータスでデュプリケーターを装備したら、装備後のステータスがマイナスになる場合とか)。そんなこんなで0より低い数値を表示しようとした場合、「0」より前の文字コードが表示される。「/」はマイナス1という意味です。バカじゃないの。こういう説明が必要になるってのが微妙。
 こういうことやってるとなんか心が荒む。
 昔、ポケットモンスター金銀っていう良ゲーがあって、ポケモンをボックスに預けてレポートが書かれる時に特定のタイミングでゲームボーイ本体の電源を切ると、ボックスに預けたポケモンが手持ちにも存在したままになってて、結果的にポケモン増やせるというバグ技があったんだけど、それと似てるっちゃ似てるからポケモン金銀やったことある人だと感覚掴みやすいと思う。

セーブの仕様
 データをセーブする時、書き込まれるデータには順番がある。レベルやプレイ時間や部屋数などの「アルカードの状態」と、落ちてるアイテムとかイベントフラグとか地図とかの「城の状態」。ものすごい大ざっぱに分けると(というか俺が勝手に分けて考えてるだけだから本当はそんな分類はない)この2つがあって、先にアルカードの状態が書き込まれて、それより後に城の状態が書き込まれる。
 つまり、アルカードの状態が書き込まれた直後にリセットすれば、城の状態は書き込まれないということ。

メモリーカードの仕様
 プレイステーションの蓋開けたまま起動するやつとか、ゲーム内の「ファイル削除」とか方法はなんでもいいけど、要らないセーブデータを消したとする。このデータは実は消えてない。
 プレイヤーからは見えなくなるだけで、消したデータがあったブロック上にそのまま完全な形で残ってる。
 プレステは「データを削除しました」みたいなことを言い張ってるけど削除してなくて、実際は上書き可能な状態にしているだけ。これ一部では常識らしいんだけど、長らくこの仕様を知らなくて気づいた時びっくりした。

データを混ぜる
 上記のセーブの仕様とメモリーカードの仕様を組み合わせたものがこの技。
 例えば、プレイ時間99時間で200.6%でレベル99で魔導器全入手しててタイムアタック全項目完了しててラストセーブにいるデータ(A)と、
 プレイ時間2分で2.8%でレベル1で魔導器1個も入手してなくてタイムアタックは「リヒターがドラキュラをたおす」しか埋まってなくて城入り口にいるデータ(B)があるとする。
 まずBのデータを消す。次にAのデータをロードする。セーブ部屋から出てまた入って、上書きではなくセーブをする。
 当たり前だけど、空いてるブロックに新しくセーブデータを作るわけだから、さっき消した(とプレステが言い張っている)Bがあったブロック上にAのデータが書き込まれる。
 この書き込みの途中でゲーム機本体のリセットボタンを押す。
 すると、プレイ時間等の「アルカードの状態」はA、地図などの「城の状態」はB、という混ざったデータができる。
 この場合は、魔導器全入手状態で、タイムアタックが「リヒターがドラキュラをたおす」しか埋まってないとかそんな感じのデータになる(リセットボタンを押すタイミングによるけど概ねそんな感じになる)。
 もちろん逆も可能で、プレイ時間2分で魔導器1個も入手してないのにタイムアタック全項目埋まってるデータにできたりする。
 っていうか応用したら多分なんでもできる。最近やったのだといきなりレベル99にしたりとか

具体的なやり方
 方法を簡潔に言うと「リセットボタンをタイミングよく押す」というだけで、やり方もクソもない。
 リセットボタンを押すタイミングで全てが決まる。リセットするタイミングが悪いとロード中の画面でフリーズするだけのデータが出来上がったりするし、単にセーブしただけだったり、さっき消したデータが復活したりとかする。あらゆる所持アイテムが255個になったりとかいろいろと変なことも起こる。
 具体的なタイミングは感覚的すぎて説明しにくい。
 「セーブしますか?」で「はい」を選んだ後、セーブキューブが回転し出す。で、ちょっと回転したら画面が一瞬ラグる。ラグった後に「シュンシュンシュンシュン」とか効果音が鳴り出す。これか通常のセーブの流れ(ちなみに「上書き」だとラグらなかったり微妙に違う)。
 画面ラグってる時(というか多分ラグの終わり際あたり)に書き込みが始まって、1回目の「シュン」が鳴り終わったあたりで書き込みが完了する(経験上そう思う)。
 「シュン」の間に高速で色々なデータが順次書き込まれているはずで、完璧に望み通りの効果を得られるタイミングでリセットボタンを押すのは至難。そこまで厳密じゃなくて、地図を消したいだけとかだったら適当でも成功する(地図ってかなり最後の方に書き込まれるっぽいからタイミング逃してても地図だけは消えたりする)。
 「シュン」を基準にして、リセットボタンを早く押したり遅く押したりとか何回かやってれば多分コツ掴める。

できることの例とか色々
 この技できること多すぎてクソ。やってることがチートと大して変わんない。
 これを応用してタイムアタックやるとして何ができるかって考えたら、例えば邪魔なボス倒しとくとか、城入り口のワープ部屋前の壁開けといてライオン開通しといてさっさと悪魔城最上部行くとか、なんでもできる。
 ラストセーブに早く到着するだけなら移動とかする必要すらなくて、リヒターモードで没マップでセーブしてプレイ時間15秒とかのセーブデータ作って、アルカードがラストセーブに居るセーブデータと混ぜたら、プレイ時間15秒(ロード時間含めたらタイムアタックに記録されるのは22秒とか)でラストセーブに居るデータを作れたりする。
 条件良く分からないけどプレイ時間が0秒のデータが不意にできたりするから、このデータでやれば0秒(ロード時間入れたら8秒くらい)でラストセーブに居るデータにできたり。
 例えばアルカードソード拾ってセーブして、城の状態を「アルカードソードを拾ってないデータ」にして再度拾ったりとか、1個しか入手できないアイテムを何個も入手したりとかもできる。
 試しに「きんの指輪」を2個装備して大時計行ったらイベント始まって、「きんの指輪とぎんの指輪じゃなくていいんだ…」って判明したりとか、変なことして遊んだり。
 そういう都合の良い壊れ方だけじゃなくて、都合の悪い壊れ方もする。ロード中にフリーズしたり、メニュー開こうするとフリーズしたり、装備変更の画面で押してソートしようとしたらフリーズしたり、必殺技見ようとしたらフリーズしたり、シャフトに会うとフリーズしたり、ボタンせっていが全て「タ」になったり(もちろんそんなボタンはないから、どのボタン押しても霧変身し出すとかめっちゃくちゃになる)、とにかく危険。

他ゲーのセーブデータ
 メモリーカードのブロック上にあったデータと混ぜてるわけだから、月下以外のゲームのセーブデータと混ぜることも可能。
 ゲーム自体違うからわりとめちゃくちゃになる。

 このデータをリヒターモードにしたらちょっと面白かったけど、面白くなるデータができることってまれだと思う。
 これで「何のゲームのセーブデータだとどうなるのか」とか調べ出す(モンスターファームみたいですね)とキリがないからやらなくていいと思う。

空きブロック
 多分、新品のメモリーカードとかの、今まで1回もセーブしたことないブロック上でやると、何も書き込まれてないセーブデータができる。
 1回やったんだけど、地図が全画面真っ白で、タイムアタックが全てマイナス1秒で、怪物図鑑が全部埋まってるという、わりといい感じのデータができた。
 そのためだけに今どき新品のメモリーカードをわざわざ買うってどうなのか。

剣魔セーブについて
 ついでに書いとく。
  1. 百なる一の剣を出しながらセーブ
  2. セーブ中にメニューが開けるから、シュンが鳴った時にメニューを開く
  3. ウインドウカラーやらマントちゃくしょくやらの数字を適当にいじる(Rを0から1にするとか、マジで適当でいい)
  4. メニュー閉じてセーブ完了まで待つ
  5. 完了したらソフトリセットとかして、ロードし直す
  6. データが壊れてる

 剣魔セーブはゲーム内で完結してる。セーブバグはセーブ中にゲーム機のリセットボタンを押すというかなり酷いことをしてるはずなんだけど、何気に剣魔セーブより安全。
 剣魔セーブの方が単なる破損データになる確率が明らかに高い。なんか理不尽。

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